社会保険とは私たちの生活を保障するための制度です。病気・ケガ・加齢・介護・失業など、様々なリスクから私たちを守ることを目的としています。こちらのページでは社会保険についてご説明します。
<目次>
1.社会保険とは
1-1.医療保険とは
1-2.年金保険とは
1-3.介護保険とは
1-4.雇用保険とは
1-5.労災保険
1.社会保険とは
社会保険とは、医療保険・年金保険・介護保険・雇用保険・労災保険の総称のことです。それぞれの保険制度についてご説明します。
1-1.医療保険とは
医療保険とは治療費の一部を国や自治体が負担してくれる制度です。サラリーマンが加入できる医療保険を健康保険、公務員が加入できる医療保険を共済組合、自営業者や無職の方が加入できる医療保険を国民健康保険と言います。健康保険には出産手当金や傷病手当金などの給付制度がありますが、国民健康保険には出産手当金や傷病手当金などの給付制度がありません。健康保険の保険料は事業主と被保険者が半分ずつ負担します。
1-2.年金保険とは
年金保険とは老後の生活や傷病に備えるための保障制度です。積み立てた金額に応じて老後に年金を受け取ることができます。また、病気やケガで障害が残った場合は障害年金、加入者が亡くなってしまったら遺族年金が支給されます。自営業者や無職の方が加入できる年金保険を国民年金と言います。サラリーマンは国民年金に加えて厚生年金に加入することができます。なお、公務員や私立学校教職員を対象にした共済年金は2015年10月に厚生年金に統合されました。
1-3.介護保険とは
介護保険とは介護が必要な方に、その費用を給付する制度です。40歳になると加入が義務付けられます。65歳以上の要介護・要支援認定を受けた方、40歳以上65歳未満の特定の疾患で要介護認定を受けた方が利用できます。サービスを受けるには原則1割の自己負担が必要ですが、前年度の所得に応じて自己負担率が2割や3割になる場合があります。
1-4.雇用保険とは
雇用保険とはサラリーマンの方が一時的に働けなくなった時や職が見つからない時のための制度です。病気やケガで仕事ができない場合や育児で仕事ができない場合に給付金を受け取ることができます。また、失業して給与が得られなくなってしまった場合、失業期間中に一定額の給付を受け取ることが可能です。
1-5.労災保険
労災保険とはサラリーマンの方が業務中や通勤中に事故や災害で負傷してしまった場合に保障してもらえる制度です。正式名称は「労働者災害補償保険」と言います。なお、パートやアルバイトの方も加入することができます。労災保険は労働者を1人でも雇用している会社に加入が義務付けられており、保険料の全額を事業主が負担します。